【宿泊記】ザ・リッツカールトン日光 - リバーサイドガーデンビュー
日光 中禅寺湖のほとりに佇むラグジュアリーホテル、ザ・リッツカールトン日光に滞在。近年宿泊した中でも"全てにおいてトップクオリティ"と思える素晴らしいホテルでした。こちらでは、客室「リバーサイドガーデンビュー」に加え、レークハウスでのディナー、ザ・バーでのカクテルタイム、朝食の様子を紹介していきます。
目次
1. ホテル概要
マリオット最上位ブランドの「ザ・リッツカールトン」として2020年に開業。日光 禅寺湖・男体山を望む最高のロケーションにあり、全94室の数少ない客室、レストランやバーラウンジ、温泉、貸切風呂、フィットネスなどを備えたラグジュアリーリゾートです。
所在地: 〒321-1661 栃木県,日光市中宮祠2482番地
アクセス: JR日光駅もしくは東武日光駅から東武バス(約40分)/タクシー(約30分)
連絡先: +81 288 25 6666
チェックイン: 15:00
チャックアウト: 12:00
公式サイト: LINK
2. チェックイン
今回は行き帰りでお酒を楽しみたいので電車で日光まで移動。東京からおよそ2時間ほどで東武日光駅に到着です。ここからは東武バスとタクシーどちらかでホテルまで向かうことになりますが、早くチェックインしたかったので、タクシーで30分ほどかけて、いろは坂を上っていきました。
道中は紅葉しはじめた山々の美しさに心が躍ります。同時に徐々に天気も不安定に...日光は雨が降りがちなので天気には要注意。
いろは坂を登り切ってすぐ、中禅寺湖のふもとにホテルが見えてきます。タクシーは片道で7,500円ほど。時間を気にせずリーズナブルに済ませたい方は、バスの利用がおすすめです。
ホテルのエントランスは石造りで驚くほど高級感ある佇まい。チェックイン時のスタッフさんのおもてなしは流石のリッツカールトンで、細かなところにも気が回る、そんな洗練されたサービス精神を感じます。
巨大な一枚扉が開き、館内へ。和モダンな館内は平屋となっており、別荘を思わせる作りが魅力的です。奥日光が避暑地として、別荘が建てられてきた歴史を踏まえたデザインだそう。
木材を感じられる内装、そして窓からは中禅寺湖や庭園が広がり、自然あふれる温かみのあるロビー。こちらのザ・ロビーラウンジでアフタヌーンティーを頂くのもおすすめの楽しみ方です。
美しいロビーラウンジでウェルカムドリンクが提供されます。チェックインの待ち時間でも楽しめる、まるでクラブラウンジかのような心温まるおもてなしです。
ロビーフロアはラウンジを中心に、様々なレストランやバー、庭園、温泉、客室にアクセスできるつくり。移動時間でも上質な空間を楽しめる、素晴らしい配置です。
チェックインを終え、今回宿泊するリバーサイドガーデンビュールームへ。中禅寺湖ビューとの違いは眺望のみで、こだわりの客室をよりリーズナブルに楽しむことができます。
客室カテゴリ | 客室タイプ | 広さ |
---|---|---|
スイート | ザ・リッツカールトン スイート | 277㎡ |
| 中禅寺湖ビュー スイート | 115㎡ |
ゲストルーム | 中禅寺湖ビュー | 57㎡ |
| 男体山ビュー | 57㎡ |
リバーサイドガーデンビュー | 57㎡ |
3. 客室 - リバーサイドガーデンビュー
今回宿泊するのは、2階の庭園側にある客室です。客室フロアもロビーと同じく和モダンのデザインとなっており、天井や壁面の木材を使った上質な空間に目を奪われます。
3-1. リビング / ベッドルーム
客室に入って目に入るのは、なんとも美しい模様の一枚板。広いエントランスにリビングとの仕切りがありだけで高級感が段違い。ちなみに、ザ・リッツカールトン ニセコも同じようなエントランスの構造でした。
エントランスには腰を掛けることのできる台座があり、荷物置きとしても重宝する、そんな利用者に優しいつくりとなっています。下には館内用の木製スリッパも常備されています。
奥に広がるのは、美しい緑に照らされたベッドルーム。近年宿泊してきたホテルの中でも、特に素晴らしいと思える客室で、あらゆる場所に木材を使いながらも高級感を損なわない、心地よさと美しさを兼ね備えた空間です。
ベッドボードはいたってシンプル。それでいてここまでの高級感を演出できるのは驚きです。光の具合はもちろんのこと、細部までこだわり、考え抜かれたインテリアがそうさせているのかもしれません。
ベッド脇には、調光やカーテンを調整できるパネルを備えた、特注のサイドテーブルがあります。こちらも客室の雰囲気と一体化した素晴らしいこだわりです。
ベッドルーム奥にはリビングがあり、ソファやテーブル、ミニバー、テレビなどが設置されています。バルコニーがそばにあり、緑を眺めながら癒しのひと時を過ごすことのできる空間です。
テーブルには季節のスイーツ、そしてウェルカムレターが置かれてありました。この日のスイーツは甘々としたぶどうで、素敵な木箱とあわせて見た目も楽しめるウェルカムスイーツでした。
桐箪笥のようなミニバーも、こだわりのインテリアの一つ。上部は左右に広げるように扉を開けることができ、これまでに見たことのないミニバーで驚きました。もちろん、ドリンクやカトラリーも基本的なものは揃っています。
こちらはバルコニーからの様子。ソファや枯山水を備え、館内の庭園を心行くまで楽しむことができます。ターンダウン時にはろうそくが照らされ、ロマンティックな夜を演出します。
晴れた日であれば男体山を中央に捉え、癒しの景観が魅力的です。プライバシー面に関しては、目の前の庭園を宿泊客が参加していることもあり、少々人の目が気になるかもしれません。
エントランス付近にはウォークインクローゼットもあります。L字型のクローゼットは使いやすく、収納力も十分。何より厚みのあるハンガーが多数用意されているのも、上質感へのこだわりを感じさせます。
室内着の浴衣はやわらなかな肌触りが特徴で、非常に着心地が良いです。マリオット系列の上位ホテルはどこも室内着がユニークな気がします。
3-2. バスルーム / アメニティ
ベッドルーム正面の扉を開けると、ドレッシングルームやバスルームにつながっています。こちらの扉も美しい加工がされてあり、シックな客室の中で際立った華やかさを感じさせます。
広々としたドレッシングルームには独立したシンクが2台あり、それぞれの引き出しにアメニティも用意されているため使い勝手が非常に良いです。シンク自体も陶器のような質感でこだわりを感じさせます。
バスルームは"露天温泉"をイメージさせる大理石で構成された、贅沢な空間。目の前には日光の緑、バルコニーの枯山水が広がり、まるで自然の中にいるかのような感覚になります。
バスタブは深さ・広さともに十分すぎるほど確保されていて、快適そのもの。水回りに関してもハンドシャワー、レインシャワーともに水圧の調整幅が広く扱いやすいです。
こちらはバスタブからの眺望で、日光の新緑に青空、そして雄大な男体山の輪郭に心癒されます。バルコニーは人目が気になりますが、バスタブに浸かっている状態であれば2階であっても人目が気になることはありません。
バスタブ脇には木製のトレーがあり、バスソルトやソープ、ボディタオルなどのアメニティが置かれています。バスソルトはホテルオリジナルで、ホテルのギフトショップでも購入できます。
バスアメニティはリッツカールトンでおなじみのAsprey。レモンやマンダリンなどのフレッシュさ、そしてムスクの上品さが合わさった香りで、温泉やバスソルトの香りを邪魔しない工夫がなされているように感じます。
ドライヤーはテスコムなドライヤーで、風量は足りない印象があります。温泉にはダイソンのドライヤーがあるので、そちらで統一されているとより嬉しかったです。
4. 館内施設
ザ・リッツ・カールトン日光にはスパ施設があり、スパトリートメントの他、日光の源泉を取り込んだ温泉施設や、フィットネスセンターを備えています。いずれもリッツカールトンならではの高いクオリティが特徴で、心身ともに癒される、極上のスパ体験を堪能できます。
4-1. 温泉
ザ・リッツ・カールトン日光の魅力の一つ、日光湯元の温泉が楽しめる大浴場。「ザ・リッツ・カールトン」ブランド初となる温泉大浴場ですが、雰囲気作りは大満足のクオリティでした。
営業時間:5:30~23:00(12:00~14:00は清掃のためクローズ)
場所:スパ・温泉エリア
温泉は日帰り入浴のご提供がなく、宿泊者もしくはスパ利用者のみが利用可能。ロビーフロアを左に進んでいくと、スパ・温泉・フィットネスセンターのある別棟が見えてきます。
温泉までは、神秘的な岸壁に囲まれた通路を抜けていきます。道中はどこを切り取っても惹き込まれてしまうようなシーンばかりで、ホテルのこだわりを感じさせます。
通路を進んでいくと、スパとスパラウンジがあります。癒しの庭園を望むラウンジは、待ち合わせの他、入浴後に水分補給など、自由にくつろぐことのできるスペースとなっています。
温泉には内風呂、露天風呂、サウナを備え、中でも露天風呂が特に素晴らしいです。目の前の庭園や山々は季節によって色合いが変化し、自然に溶け込んでいるかのよう。さらに、夜になると温泉がライトアップされ、さながらプールかのような雰囲気に。従来の温泉にはない、そんな新しい体験が魅力的でした。
4-2. フィットネススタジオ
フィットネスセンターは24時間営業で好きな時間に利用できます。施設内にはテクノジム社のランニングマシンやフィットネスバイク、そのほかダンベルなど、基本的な機材は揃っています。
営業時間:24時間
場所:スパ&温泉付近
施設内にはタオルやウォーターサーバーもあります。温泉からも非常に近いため、トレーニング後に温泉やサウナで一呼吸、といった使い方もできるのが魅力的です。
5. ディナー - レークハウス
ディナーは創作料理を楽しむ事のできるレストラン「レークハウス」へ。ロビーフロアからアクセスできますが、中禅寺湖側の道路からも入れるため、宿泊客以外でも気軽に利用できます。
営業時間:ランチ 11:00-15:00、ディナー 17:00-21:00
場所:ロビーフロア
館内からレークハウスまでの道中は、まるで離れに向かうかのような特別感があります。庭園を見渡す通路を抜け、中禅寺湖のある方向へ向かっていきます。
「ボートハウス」をテーマにした店内は、中禅寺湖に生息する魚や釣り竿、日光の植生をイメージした照明に彩られ、まるでアートギャラリーのような雰囲気。窓からは中禅寺湖を望む、素晴らしい景観も魅力的です。
レークハウスのディナーコースでは、ホテルのある栃木県産の食材が素材の味を活かした味付けと調理法で提供されます。さらに、ワインは一品ごとに異なるワインが提供されるペアリングワインコース(約15,000円)もオーダーしてみました。
徐々に陽も落ち始め、オレンジ色に染まり始めた中禅寺湖を眺めつつ、前菜"鯛のカルパッチョ"を頂きます。ワインは国産の白ワインで、魚料理にも合う素敵なチョイスでした。
つづいてメインの足利マール牛のサーロインから、スープ、デザートなどが続きます。ちなみにペアリングワインは一皿に合わせて、前のワインを待たずに次のワインが提供されるので、ゆったりと飲みたい方は要注意です。
今回はゲストの誕生日祝いでバースデーケーキも出していただけました。素晴らしい料理とおもてなしに、記憶に残るディナーとなりました。ザ・リッツカールトン日光に宿泊される際は、ぜひレークハウスでのディナーも楽しんでみてください。
6. カクテルタイム - ザ・バー
ディナー後は就寝前の一杯を楽しむため、ラウンジに併設されたザ・バーへ移動。昼間は華やかなロビーラウンジも夜間はシックな雰囲気になり、客層もより落ち着いている印象です。
営業時間:16:00 ~ 22:00
場所:ロビーフロア
ボトルが美しくライトアップされた店内は壮観。並んでいるのはほとんどウイスキーボトルで、国内は北海道から沖縄、さらには海外のウイスキーをも楽しめる、ウイスキー好きには心躍る、たまらないバーです。
シグネチャーカクテルはいずれも日光の食材を利用した洗練されたメニューばかり。他にも、黒毛和牛バーガーなど食事も充実している、カジュアルさもあるのが特徴的です。
中でもウイスキーの豊富さが魅力的。今回はニセコでも楽しんだ北海道厚岸のウイスキーをオーダー。その完成度の高さから値段が急騰中の一杯ですが、まさか日光でいただけるとは思いもしませんでした。
7. 朝食 - ルームサービス
朝食はゆったりとルームサービスで頂きます。ザ・リッツカールトン日光の朝食は、個人的に近年宿泊したホテルの中で最も美しい和朝食だと感動してしまほど、素晴らしい体験になりました。
営業時間: 朝食:7:00~11:00、オールデーダイニング:11:00~22:00、日本料理レストランメニュー:12:00 ~14:00 / 17:30 ~ 21:00
セットメニューのザ・リッツカールトンブレークファーストは和朝食もしくは洋朝食セットから、他にもアラカルトを選択できます。セットメニューはいずれも7,500円と高級ホテルの中でもお高めの設定ではありますが、価格以上にホテルのこだわりが詰まった品々が提供されます。
和朝食は前菜から盛り合わせ、フルーツ、ヨーグルトなど。卵や牛肉、湯葉、醤油などの地場の食材を使った繊細な味わいが魅力的です。さらに、どれも色とりどりで小鉢のサイズもちょうどよく、食欲がそそります。
コーヒー牛乳は追加でオーダーできます。他のホテルの和朝食にはないメニューを注文時に提案いただき、ホテルのサービス精神を感じることのできる素敵な朝食となりました。
8. リッツカールトン日光のレストラン
今回紹介したレストラン以外にも、オールデイダイニングやテイクアウトメニューもあります。中でもザ・ロビーラウンジのアフタヌーンティーがおすすめなので、宿泊以外の方も、ぜひ予約して楽しんでみてください。
カテゴリ | レストラン名 | 価格目安 |
---|---|---|
オールデイダイニング |
| |
創作料理 |
| |
ラウンジ |
| |
バー |
|
9. チェックアウト
朝食後は中禅寺湖周辺を散歩し、チェックアウト。今回の滞在を通じ、"ザ・リッツカールトン"の名にふさわしい、食・環境・サービスすべてにおいて最高峰のホテルであると感じました。次回はスイートにもお邪魔してみたい、そんな思いでこのホテルを後にしました。
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ラグジュアリーカードについては以下の記事で詳細を解説しています。当サイトからのご招待キャンペーンもありますので、クレカに迷われている方や、高級ホテル愛好家の皆様の参考になれば嬉しいです。
10. リッツカールトン日光の価格・プラン
予約サイトからであれば一休のタイムセールが最安で、今回宿泊した「リバーサイドガーデンビュー」が90,000円~となります。
また、一休ダイヤモンド会員であればアーリーチェックインやウェルカムスイーツといった魅力的な特典もあります。
参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。
※宿泊時期によって変動がございます
11. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
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