【宿泊記】マンダリンオリエンタル東京 - マンダリンコーナースイート(富士山ビュー)
AAHSで世界初の最高評価を獲得し、各方面から国内最高峰と名高い、5つ星ホテル「マンダリンオリエンタル 東京」。
ペニンシュラやシャングリラ等...”煌びやかな”個性溢れる、同じ香港系ホテルの中での立ち位置が気になっていたホテルでもあります。今回はそんなホテルに、連休中のステイケーションとしてお邪魔しました。
また、Youtubeでも宿泊動画を公開しているので、ぜひこちらもご覧ください。チャンネル登録・高評価いただけると、とても嬉しいです!
目次
1. チェックイン
出先からタクシーを拾い、ホテルのある日本橋へ。到着後、ビル内の一角とは思えないほど贅沢にスペースを利用した、上質感ある石造りのエントランスに目を奪われ、高揚感に包まれます。
サービス面においても、内資系ホテルにも感じられる丁寧さがあり、名前を告げてから案内いただくまでの流れは非常にスムーズ。5つ星らしい減点のないサービスに、心地よい思いでフロントのある最上階へ向かいます。
ビルの最上階38階には、伝統的な和を意識させるデザインに、圧倒的な眺望を備える、落ち着きと風格ある空間が広がります。
どこかホテル御三家にも通ずる、侘び寂びの利いたインテリアからは、他外資系にはない独自の魅力を感じさせます。
また、全面のガラス窓からは、東京スカイツリーや浅草周辺の下町を一望でき、まるで空の上にいるかのような感覚になります...
夜間にはロビーの様子も全く異なった顔を見せ始めます。よりダークブラウンの色合いが強調され、さらに格式高い印象を与えます。
こちらは、下の36階につながる吹き抜けの様子。光り輝く大都会の夜景を背景に、メインバー「マンダリンバー」等のスタイリッシュな空間が広がります。
こんなご時世のため、利用者はほとんどおらず、もちろんスタッフも最小人数でこなしている様子です。そのため、今回はサービス面での魅力を100%ご紹介することはできませんが、少しでも滞在時の様子をお伝えできれば幸いです。
2. 客室:マンダリンコーナースイート
エレベーターを降りると、幾何学模様で構成された、独自性のある空間が広がります。シャンパンのような...非常に絶妙な色合いでよりエレガントな印象があります。
エレベーターホールを抜けると、その様子は一変。非常にシンプルながら、どこか温かみのある通路が続きます。適度な光の演出が美しく、ところどころに配置された、工芸品のようなアートは、そんな空間にメリハリをきかせているように感じます。
2-1. リビングルーム
今回の滞在では「エグゼクティブスイート」を確保していましたが、ホテルのご厚意もあり、「マンダリンコーナースイート」にアップグレードしていただきました。
客室に入ると、100㎡の広々とした空間と、皇居方面・湾岸エリアを一望できる圧倒的な眺望に目を奪われますが、全体を通して和モダンなデザインで統一された、非常に均整の取れた印象を持ちます。
全体像は控えめながらも、素材感のある壁面や、細かな刺繍の美しいインテリア、コンテンポラリーなアート等々、その作り込みが魅力的で、味わい深い客室でもあります。
夕方までは、リビングルーム・ベッドルームともに富士山を望むことができます。高層ビルの背後に富士山が佇む様子は非常に珍しく、より富士山に近いはずの「フォーシーズンズホテル 東京大手町」のそれより、さらにダイナミックな印象があります
もちろん、AirPlayといったミラーリング機能、BGM機能(香港系ホテルでおなじみの、オリエンタルミュージックです)を備えるテレビや、充実したインパネ等、5つ星らしくハード面での機能性も抑えています。
リビングルーム裏にはミニバーも用意されています。個室として十分なスペースが確保されており、こういった点は長期滞在において非常に嬉しいところ。
コーナースイートのトイレは、バスルーム脇とリビングルームの2箇所に備えられています。いずれもインテリアやその雰囲気は客室と統一され、手を抜いた部分もなく、非常に完成度の高い空間に仕上がっています。
2-2. ベッドルーム
もちろんベッドルームからも、雄大な富士山の姿を望むことができます。
ベッド脇には、その眺望を楽しむための双眼鏡が用意されており、こういったホテルの細かな心遣いには驚かされてばかりです。
ベッドには枝垂れ桜を模したヘッドボードや、和紙を用いた照明具等、オリジナリティ溢れる空間に満足度も高いです。また、ベッドは暖かくも非常に軽く、寝心地も抜群に良いです。
ベッド両脇のインパネには、各種照明のオンオフやレース・カーテンの開閉を行うことのできるボタンに加え、USB×2、コンセント×2を備えており、非常に機能的。また、BOSEのBluetoothスピーカーも備えており、ホテルライフをより一層充実したものにします。
2-3. バスルーム
洗面台を含むバスルーム全体からは、湾岸エリアの近未来的な景色を一望することができます。左手にはウォークインクローゼットとトイレ、右手に洗面台、正面にシャワールームとバスルームを備えています。
バスルームは、右手にバスタブ、左手にシャワールームと分けられた作りとなっていますが、いずれも十分すぎる広さがあります。
湾岸エリアの様子を眺めながらのバスタイムは、贅沢そのもの。バスタブ脇のテーブルは非常に使い勝手がよく、常備されているBluetoothスピーカーを置いて湯船に浸かっていると、時間を忘れてしまいます。
マンダリンコーナースイートでは、サウナ室のような石造りのシャワースペースが特徴的で、開放感と重厚感あふれる空間となっています。
シャワー類の機能はもちろん充実していますが、ヒーター機能が備わるタオルかけといった細かなつくりに、とても暖かい気持ちになります。
時間によってその様子は変化し、滞在中はどのタイミングでもバスタイムを楽しむことができます。総じて、帝国ホテルやホテルオークラ等の国内ホテルが好きな自分としても、とても受け入れやすい、落ち着きと機能性が調和する空間で、他香港系ホテルとは全く異なる魅力に驚かされます。
バスルーム左手には、スイートルームのみ備えるウォークインクローゼットがあります。バッゲージラックは固定型のものに加え、組み立て式のものも利用できます。また、ハンガーはどれも重厚感があり、ネクタイ用のハンガーも備えてあったりと、どれも一歩抜きん出ている印象。強いて言えば、シューツリー(シューキーパー)を用意いただけているのであれば、なお良かったかもしれません。
そしてこちらシャワールーム脇のトイレの様子。シャワールームと同じく石造りの重厚感あるデザインで統一されています。
2-4. アメニティ
ウェルカムアメニティには、りんごが用意されています...!この日は富士山を眺めつつ、りんごと持ち込みのロゼワインを楽しむ、贅沢な時間を過ごすことができました。
バスアメニティは、イタリアのハイブランド「Bottega Veneta」で、おそらくこちらのホテルでしか手に入らないもの。
一見、ベルガモットを主体とした爽やかな香りで構成されますが、中にはウッディやモス、アンバー等も感じられ、非常に深みのある官能的な香りに仕上がっています。
特に、輪郭のある残り香は美しく、その贅沢すぎる空間とあいまって、ホテルライフをより優美なものにします。
その他ハミガキセット、シェービングセット、くし、マウスウォッシュ等、基本的なグッズは全て取り揃えてあり、綺麗に収納されています。
2-5. 客室からの眺望
こちらはリビングルームから見た大手町方面の眺望。夜間には、眼下に広がるビル群と高速道路の照明が織りなす、東京らしい近未来的な景色が広がります。
迫力ある富士山をこれだけ楽しめるのは、マンダリンオリエンタルホテル東京だけかもしれません。
ベッドルームでは、リビングルーム迫力ある景色に加え、湾岸エリアのエネルギッシュな夜景を一望することができます。右手には、月島〜勝どきのタワーマンション群や、お台場、そしてレインボーブリッジまでも見ることができます。左手には江東区の下町も見られ、東京の夜景を独り占めしているかのような、非常に満足度の高い眺望です。
バスルームからも同様の景色が楽しめるため、朝、昼、夕方、夜と変化する東京の移り行く顔を眺めるのもまた一興で、その快適すぎる空間に相まって、滞在中はバスルームに籠りがちでした...!
今回は、シティビューの客室でしたが、他にも、浅草周辺の下町やスカイツリーが見える客室もあります、こちらもいずれご紹介したいです!
※ちなみに、ガラス面の構造のせいか、若干カメラが映り込んでしまうようです...撮影される方は気をつけた方が良いかもしれません。
3. フィットネスセンター
起床後や食事前のワークアウトでは、38階のフィットネスセンターを利用。エレベータ脇にあるため、使い勝手が良いように感じます。
フィットネスセンターは小規模ながら機材や各種設備は充実している印象で、何よりその圧倒的な眺望が魅力的。
今回もトレッドミルを利用しましたが、眼下には東京スカイツリーや、江東区・墨田区周辺の下町が広がり、空の上を走っているかのような、不思議な感覚に包まれます。
4. ディナー
夕食は、38階のカジュアルダイニング「ケシキ」にて。光り輝く日本橋の夜景を眺めながら頂くディナーは格別でした。
他ホテルのダイニングに比べやや明るめの店内は、木製のテーブルや床と相まって優しい温かみが感じられます。空間に重厚感を加えるえんじ色の椅子が印象的でした。
コースメニューの他に、豊富なアラカルトメニューも用意されていて様々な用途で利用できそうです。今回は5品のプリフィクスディナーコースを選択。前菜、スープ、パスタ、メインとデザートそれぞれを2〜3種類のメニューから選ぶことができます。
どのメニューも食材の組み合わせが絶妙で素材の旨味が引き出されています。前菜はサクサクのパイ生地で軽やかな食感ながら、ポーチドエッグといくら、キャビア、オリーブなどの上質な食材がたっぷりと使用され、満足度の高い一皿でした。
ふっくらとした白身魚にあさりの旨みを感じるスープがよく調和するメインも流石です。
ただ、食器が全て白のシンプルなデザインだったため、料理やコンセプト次第で変化があるとより洗練された印象になるかと思いました。
この日のワインは、イタリア トスカーナ地方の”Chianti Classico Fonterutoli Mazzei 2017”。サンジョベーゼを主体としており、ブラックベリーや胡椒のスパイシーな風合いを強く感じるものの、非常に口当たりの良いワインとなっています。
今回のように様々な食事と合わせて楽しめるワインで、個人的にはコストパフォーマンスにも優れる印象があります。
サービス面においては、当日の予約にも関わらず、窓側の席に案内いただき、感激しました...!料理やワインのサーブも滞りなく非常にスムーズで安心感があります。
5. ブレックファースト
せっかくコーナースイートに案内していただけたので、朝食はルームサービスでゆったりと頂きました。朝食は、洋食、和食、コンチネンタルブレックファーストから選択が可能です。五つ星ホテルのオムレツを食べ比べしてみたかったので今回も洋食をチョイス。付け合わせやドリンク等もバリエーション豊かなメニューから選択でき、カスタマイズできるのが嬉しいです。(ベーコンもカリカリorしっとりを選べる徹底ぶり!)
オムレツは、具沢山で食べごたえがあり他ホテルに比べてしっかりとした焼き加減です。
卵料理はさることながら、なんといっても付け合わせの完成度の高さにびっくり。
フレッシュなアスパラガスとサクサクのハッシュドポテト、そして甘みを感じるベイクドトマトは素材の魅力が引き出され、幸せな気分にさせてくれます。
日が登ると部屋から富士山を望むことができ、優雅で贅沢な朝食時間を楽しめました。
(コロナウィルスの影響で、食事の乗ったワゴンが部屋のドアの前に置かれチャイムでお知らせされるスタイルでの提供だったため、本来のサービスは体験することができませんでしたがまた落ち着いたら是非リベンジしてみたいと思います。)
6. チェックアウト
レイトチェックアウトを案内いただいたので、ぎりぎりまで客室でのバスタイムを楽しみ、後ろ髪を引かれる思いでチェックアウトへ。
今回の滞在では、緊急事態宣言下ということもあり、その魅力を十分に楽しむことができませんでしたが、この状況下においても品質が高く、非常にレベルの高いホテルであると感じました。緊急事態宣言解除後にまた宿泊し、その魅力を余すことなく楽しみたい、そんな思いでこのホテルを後にしました。
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7. マンダリンオリエンタル東京の価格・プラン
結論としては、一休.comのタイムセールが最安かと思います。今回利用した「マンダリンコーナースイート」で大人2名×1泊、朝食付きの前提だと、ポイント利用で¥72,000程度(税サ込)となります。また、マンダリンオリエンタルホテルはアップグレードをよくしていただける印象で、より安価なスイートルームを確保するのもおすすめです。
参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。
8. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
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