【宿泊記】ハイアットリージェンシー 瀬良垣 - クラブプレミアムツイン オーシャンビュー
エメラルド色の海に囲まれた、沖縄県 恩納村に位置する高級リゾート、ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド。
今回はワーケーションで1週間程度の滞在となりましたが、客室のアップグレードもあり、不自由ない素晴らしいホテルステイとなりました。
今回紹介するホテルステイの様子はYoutubeでも公開しているので、こちらもぜひご覧ください。
目次
1. ホテル概要
ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランドはラグジュアリーホテルブランド“ハイアット”の国内初のリゾートホテルとして、2018年沖縄の恩納村に開業。
ホテル棟「ザ・アイランド」の他、中長期滞在向けの「ザ・ビーチハウス」や、プール、スパ、レストラン、フィットネス、チャペルまでも備えた高級リゾートです。
・所在地: 〒904-0404 沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1108
・アクセス: 那覇空港から車/リムジンバスで約60分
・連絡先: 098-960-4321
・公式サイト: LINK
2. チェックイン
那覇空港から車で約1時間、ホテルは本島から橋をかけた離島「瀬良垣島」にあります。
入り口から島まではトゥクトゥクに乗せていただき、南国の穏やかな雰囲気に心地よさを覚えつつ、ホテルへ向かうことができます。
ホテル棟「ザ・アイランド」のエントランスは琉球の赤瓦や石造りを思わせる、異国感溢れる佇まい。
周囲は南国の草木や色鮮やかな花々に囲まれ、広い敷地を散策するのもこのホテルの醍醐味です。
館内に入ると、琉球石灰岩で構築された、迫力あるオブジェに目を引かれます。
こういった、その土地に根差した文化や風土を感じさせる作品に触れることができるのは、"ハイアット"の醍醐味です。
ホテルロビー階は、個人的にこのホテルで最も魅力的なスペース。
5つ星ホテル、ザ・ペニンシュラ東京を手がけた橋本夕紀夫氏によるデザインで、圧倒的な高さのある空間や、格子状のオブジェが作り出す光と影のゆらめきに心を奪われます。
さらには周囲の南国の木々が間近に感じられ、まるで室内と屋外が一体となったかのような開放感。
近年の「ハイアットリージェンシー」ブランドのホテルに比べ、明らかに手の込んだ内装で満足度も非常に高いです。
ロビー階エレベーターホールには、"月"と"潮の満ち引き"を模したアートが壁面に設置されています。月の表現はフロアによって異なり、壮大なロビーから客室階に向かって徐々に静けさや落ち着きを感じさせるような粋なつくりとなっています。
また、ロビー階にはカジュアルなバー「ロビーバー」も備え、日中からシャンパンやカクテルを楽しむことができます。
その気軽さとロビー自体の魅力が合わさり、滞在中は何度も利用したくなってしまうバーでもあります。
ロビー階を鑑賞しているうちに、3階 リージェンシークラブラウンジでのチェックインに案内していただけました。
ハイアットの上級会員資格「グローバリスト」の特典でもありますが、12時着という早すぎるチェックインに恐縮しつつもスムーズに対応していただき、柔軟かつ心温まるサービスが印象的でした。
瀬良垣のビーチを望むクラブラウンジでは、ドリンクやスナックを頂きつつチェックイン手続きを進めていただけます。
ラウンジの詳細は後ほどご紹介していきますが、人も少なくコンパクトで、ゆったりとした時間の流れを感じさせる穏やかな空間でした。
ドリンクを頂いた後は、客室のある4階へ。
今回は最もリーズナブルな客室を予約していたのですが、眺めの良いオーシャンビューの客室へアップグレードいただいたとの話を受け、心躍る気持ちで客室へ向かいます。
客室カテゴリ | 客室タイプ | 広さ |
---|---|---|
スイート | 瀬良垣アイランドスイート | 181㎡ |
| サンセットコーナースイート | 121㎡ |
| サンセットスイート | 114㎡ |
| オーシャンコーナースイート | 106㎡ |
| ハーバースイート | 79㎡ |
| リージェンシースイート | 74~76㎡ |
ゲストルーム | クラブプレミアム オーシャンビュー | 51㎡ |
| クラブ オーシャンフロントビュー | 38㎡ |
| スタンダード ファミリーデラックス | 51㎡ |
| スタンダード オーシャンフロントビュー | 38㎡ |
| スタンダード ラグーンビュー | 38㎡ |
| スタンダード | 38㎡ |
本ホテルには眺望によって様々な客室タイプがありますが、全室バルコニー付き。中でも今回の客室は、ゲストルームで最も上位の「クラブプレミアム ツイン オーシャンビュー」で、スタンダード ツインからのアップグレードとなります。
3. 客室 - クラブプレミアム オーシャンビュー
降り立つ客室階エレベーターホールでは、珊瑚を用いた細やかなアートがお出迎え。重厚感ある壁面や落ち着いた照明から、リゾートとは思えない上質感が漂います。
ホテル棟「ザ・アイランド」の床面はダークブラウンの木材を使った大人の装い。通路奥からは青空と海の光が差し込み、そのコントラストも素敵で、決して重々しくない印象です。
長い通路を進んで案内いただいたのは、数少ない海側の角部屋。客室に入る前からも既に美しい海が見え、素晴らしい客室の予感に胸が高まります。
3-1. リビング・ベッドルーム
客室に入って目に飛び込むのは、ゲストルームとは思えない天井の高さ、そして客室の延長線上に広がるスカイブルーの海。
室内はその開放感を強調するつくりで、正面にリビング、左手にウォークインクローゼット、右手にバスルームが広がるアプローチです。
エントランス付近のウォークインクローゼットはスイートかと思わせるような広さを誇ります。長物衣類はもちろんのこと大型のスーツケースにも対応し、長期滞在でも快適。
今回はオフシーズン利用でコートを持って行ったのですが、収納にも全く困りませんでした。
正面に広がるリビングは、ダークブラウンの木材を中心とした落ち着いた色調。
天井にはシーリングファン、そして客室と地続きであるかのように海が広がり、南国リゾートを満喫できる心癒される空間です。
室内のベッドはキングサイズを2つ繋げたスタイルで、驚くほどの快適さがあります。
ベッドボードにはサトウキビ(ウージ)を利用した「ウージ染め」のオブジェが飾られ、緑色から黄色のグラデーションは自然あふれる南国の穏やかさを感じさせます。
角部屋であることを最大限利用したソファースペースは、客室正面から側面にかけて海を望む、贅沢な眺望を誇ります。沖縄でも「オーシャンビュー」と称する客室は海が少々見える程度であることも多いのですが、こちらは正真正銘のオーシャンビューです。
リビングから出入りできるオーシャンビューのバルコニーは、こちらの客室で最も魅力的なスペース。沖縄の壮大な海はもちろんのこと、眼下には海岸線の植栽や岩肌も間近で感じることができます。
バルコニーからは西のANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートから東のハレクラニホテル沖縄までを見渡すことができる、贅沢な眺望。
サンセットタイムには驚くほど美しい夕日も見ることができ、レストランに行かずともバルコニーで存分にカクテルタイムも楽しむことができます。
その他ファシリティに関しては、JBLの大型スピーカーやHDMI端子をデスクで接続できるタイプのテレビが設置されていたりと、使い勝手も悪くない印象。
カトラリーは客室に一式が揃っていますが、いずれもシンプルなチョイスでした。
3-2. バスルーム
ドレッシングエリアにはシングルの洗面台を備え、石材と木材の質感をかけ合わせた、落ち着いた空間。隣接するバスルームはシャワーと一体となったスタイルで使いやすく、万人受けする構成です。
洗面台には琉球ガラスを思わせる、素敵なコップが置かれています。下の木箱には歯ブラシやシャワーキャップ、シェーバーなどの基本的なアメニティがコンパクトに収納されています。
バスルームはオーシャンビューとなっていますが、上階から見えてしまうことを考慮してか、窓自体は小さめ。もちろんシェードをボタン一つで下ろすこともできます。
室内のシャワーはオンオフと温度調整のみで、水圧を変更できないタイプ。こちらは好みが分かれそうです。
3-3. アメニティ
バスアメニティは「ハイアットリージェンシー」ブランド共通のファーマコピア。
グレープのような甘さと爽やかさのある東京でも定番のアメニティですが、せっかくの沖縄なので、違うアメニティを楽しんでみたい思いもありました...
ウェルカムアメニティは”ちんすこう”などのスナックに紅茶で、もう少々沖縄らしいアメニティだと嬉しかったところ。
恩納村には高級リゾートが建ち並びますが、有名なハレクラニホテル沖縄ではオリジナルラベルの泡盛の特典があったりと、少々その差が気になってしまいます。
4. リージェンシークラブラウンジ
3階に位置するリージェンシークラブは、クラブアクセス付きの客室とスイート宿泊者のみが利用できる専用のラウンジで、下記の無料の飲食サービスやチェックイン/アウトのサービスなどを利用できます。
・ティータイム 10:30~17:00、19:00〜20:00
・カクテルタイム 17:00〜19:00
・朝食 7:00~10:30(1階「セラーレ」での提供)
瀬良垣のビーチを望む店内はカジュアルな色調で開放感も抜群。テラス席やミーティングルームも備えていますが、中でもサンセットタイムのテラス席は非常におすすめ。
飲食は各時間にバーカウンターで提供され、いずれもセルフサービスです。
スタッフさんの数は多くなく、飲食に関しては都内ホテルのラウンジと比較すると手厚いサービスではなく、サクッと食事を済ませる方に向いている印象です。
ティータイムにはドリンク類にキッシュやビスケット、加えてカクテルタイムにはチーズやサンドイッチ、そしてシャンパンやワイン、スピリッツなどのアルコールが提供されます。
総じてボリューム感は多くなく、メインはレストランの利用をおすすめします。
5. ランチ - ルームサービス
滞在中はランチにルームサービスを利用していたので、参考までにいくつかのメニューをご紹介。インルームダイニングは各レストランで提供される沖縄料理から定番のメニューまで、幅広く取り揃えている印象でした。
こちらは定番の「チーズバーガー」(2,500円)。お肉のジューシーさはもちろんのこと、そのボリューム感が特徴的で、写真以上に大きく二人で分け合ってちょうど良い分量でした。
ちなみにピクルスなどの具材は別のお皿で提供されるため、バンズのはさみ忘れに要注意です。
こちらは「天麩羅そば」(2,200円)。ゴーヤの天ぷらといった東京では見かけない料理も含まれており、旅行の冒険心が掻き立てられます。
そば自体は「沖縄そば」とはまた異なる味わいですが、そば粉をふんだんに使っているかと言われるとそうではない、不思議な香りで気になります。
6. ディナー - シラカチ 炉端
日が沈むころ、ホテルのインフィニティプールから望む景観は最高潮の美しさに...
その壮大さに心惹かれながらも、予約していたレストラン「シラカチ 炉端」へと向かいます。
シラカチ 炉端は「ザ・アイランド」2階に位置し、沖縄料理、そして美味な泡盛を楽しむことができる、瀬良垣(=琉球語のシラカチ)の名を関した特別なレストランです。
調理場を中心に座席が配置された店内は、引き込まれるような天井の様子も合わさり、大人の隠れ家のような上質な雰囲気。
周囲はガラス張りで、鮮やかなビーチや壮大な夕焼けを楽しみながら、贅沢に沖縄の郷土料理を堪能することができます。
海側の座席に案内していただき、最初は「煎りジーマミ豆腐の揚げ出し、本枯節かけ」をオーダー。合わせて泡盛も頂き、もちもちとした香り高い逸品は、おつまみとして最高の組み合わせでした。
その他メインとして「おすすめ鮮魚の炭火焼」や、「やんばる地鶏もも炭焼き」も続けてオーダー。素材本来の旨味を感じさせる、仕込みから時間をかけていることが伺える素晴らしいメニューの数々です。
今回ご紹介したシラカチ 炉端に加え、ホテルには様々なレストランがあるため、滞在中の気分に合わせて幅広く楽しむことができます。ちなみに、オンシーズンで利用される際は事前の予約をおすすめします。
レストラン名 | カテゴリ | 場所 |
---|---|---|
セラーレ | オールデイダイニング | ザ・アイランド1階 |
クッチーナ セラーレ | イタリアン | ザ・アイランド2階 |
シラカチ 炉端 | 琉球料理 | ザ・アイランド2階 |
シラカチ | 日本料理 | ザ・アイランド2階 |
シラカチ 鉄板焼き | 鉄板焼き | ザ・アイランド2階 |
シラカチ 鮨 | お寿司 | ザ・アイランド2階 |
シラカチ バー | バー | ザ・アイランド2階 |
ロビーラウンジ バー&ラウンジ | バー | ザ・アイランド1階 |
プールサイドバー | バー | ザ・アイランド グスクプール |
7. チェックアウト
チェックアウト時、近くのホテルへ移動する際もスムーズにタクシーを手配いただいたりと、ハイアットらしいサービス品質は遠い沖縄のホテルでも健在。
リゾートの穏やかさとの両立に居心地の良さを覚え、スイートにロングステイしようと計画するほど気に入ってしまいました。近々リピートしよう、そんな思いでこのホテルを後にしました。
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高級ホテルをより楽しむためのクレジットカードをご紹介。筆者は高級ホテルに365日宿泊し、アメプラ、ダイナースプレミアムを保有していた経験がありますが、中でも「ラグジュアリーカード」は高級ホテルマニアとって非常にお勧めできるクレジットカードです。
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ラグジュアリーカードについては以下の記事で詳細を解説しています。当サイトからのご招待キャンペーンもありますので、クレカに迷われている方や、高級ホテル愛好家の皆様の参考になれば嬉しいです。
8. ハイアットリージェンシー瀬良垣の価格・プラン
今回の客室「クラブプレミアムツイン オーシャンビュー」については、公式での予約しかなく、¥79,000〜(税サ込)となります。
それ以外の客室については一休.comのタイムセール利用が最安で宿泊でき、ゲストルームで¥24,000〜、クラブラウンジアクセス権付の客室で¥41,000〜、スイートで¥75,000〜となります。
また、一休ダイヤモンド会員であればワインハーフボトルのプレゼントやホテルクレジットといった魅力的な特典があります。
参考ですが、リージェンシークラブラウンジにアクセスできる「クラブ オーシャンフロントビュー」の価格比較はこのようになっています。
9. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。