【宿泊記】フォーシーズンズホテル 東京大手町 - デラックスルーム 皇居御苑ビュー
都内の”Four Seasons Hotels and Resorts”としては丸ノ内に続き、2施設目となるこちらのホテル。2020年9月より開業したばかりということで、SNSにもよく取り上げられるそのデザイン性はもちろんのこと、サービス面での品質や、混雑等の快適さも気になっていました
今回はそんなホテルに、週末のステイケーションを目的にお邪魔しました。
目次
1. チェックイン
東京の中心、大手町という非常に贅沢な立地にあるため、アクセスは抜群。今回も送迎車でホテルに向かいましたが、大手町駅と直結していることもあり、電車での移動においても最高のロケーションにあります。
サービス面においては、到着後のドアマンの対応、特に荷物の預け入れは非常にスピーディかつ丁寧であったことが印象的で、ホテルへの期待も高まります。
ロビーのあるOtemachi One Towerの39階へ。エレベータを降りると、一面に広がる水面に大都会の景色が映る、そんな幻想的な空間に目を奪われます。
ラグジュアリーな中に、上品さとスタイリッシュさを損なわないハイセンスなデザインに高揚感を抑えられません。
また、昼・夜ともに違った顔を見せるので、ロビーに向かう度、新しい発見があります。
客層としては幅広ですが、年齢層低めな方も多く目立つ印象です。ロビーを中心にアフタヌーンティーを楽しめるラウンジやレストランが配置されていることもあり、決して落ち着きのある雰囲気ではありませんが、どこか大人の遊び心ある、そんな賑やかな空間のようにも感じます
今回は混雑回避のため、11:00のアーリーチェックイン、13:30のレイトチェックアウトを提案していただき、非常に快適なホテルステイとなりました。
(クラブラウンジを設けていないこともあり、こういった柔軟な対応はとても嬉しいです...!)
レセプションも含めてスムーズで、ドアマンの対応からも感じられたように、サービス面のでの品質も安定してきているように感じます。
2. 客室 - デラックスルーム 皇居御苑ビュー
フロント38階から客室のある下層フロアへ。エレベーターを抜けると、ダークトーンで構成された空間に日本美を思わせるアートが展示された、静かな空間が広がります。
エレベーター前には屏風を模したアートが展示されています。フロントとは一変した落ち着きある雰囲気と、それに馴染む絶妙な色合い・デザインに刺激を受け、客室への期待も高まります。
客室までの道のりも、時間帯によってその印象も異なります。通るたび、視覚的に非常に満足度の高いホテルであることを実感させられます。
2-1. リビング・ベッドルーム
今回は初めての宿泊となるため、まずは客室のデザインやその雰囲気を感じるべく、スタンダードな「デラックスルーム 皇居御苑ビュー」を選択。
※2021年、さらに上位のエグゼクティブスイートも宿泊しているので、その様子はこちらの宿泊記をご覧ください!
客室はグレー系の色合いをベースに、金やトーンダウンさせたアースカラーで構成され、非常にシックな印象を持ちます。
一見、ANAインターコンチネンタル東京のクラブルームを想像させる配色ですが、障子を模した仕切りや”かりんとう”のウェルカムアメニティといった和のテイスト、そして温かみのある照明効果が巧みに合わさり、モダン過ぎず、非常に居心地の良い空間に仕上がっています。
夜にかけて、客室の様子も大きく変化していきます。特に、真鍮色のようなカーテンの色合い・風合いは美しく、より煌びやかな印象を加えます。
機能面においても新しいホテルということもあり、高レベル。ただし、ベッド前には大型のテレビが配置されていますが、他高級ホテルと異なりHDMIが接続できないタイプのため、注意が必要です。
リビングルーム奥には、円形のシンプルなデスクやソファが配置されており、
デスク自体は短時間の作業には十分対応できそうな印象で、付近の照明にはコンセント×1、USB×1を接続できるようになっています。
ベッドの両脇には、コンセント×1、USB×1と各種照明、レース・カーテンの調整の他、ホテル内サービスをオーダーできるタブレット、Bluetooth接続できるスピーカーが設置されています。
また、照明具等のインテリアの一部にもこうしたユーティリティが組み込まれているため、非常に機能的。
クローゼットやバッゲージラックはエントランス脇に簡易な別室として設けられています。ダークブラウンの木製ハンガーは重厚感と高級感を併せ持ち、
ハンガーは、サテンハンガー×4、ジャケット・ワイシャツ兼用×12(内クリップ付き×5)と、数も多いです。
バッゲージラックは固定型ではなく、折り畳み式の簡易型が2つ設置されています。また、短期宿泊用のスーツケースでも広げるための十分な広さが確保されておらず、写真の定位置ではコート等の衣類に引っかかってしまう点も少々気になってしまいました。
(写真はRIMOWA Classic Cabin S(高さ55cm×幅40cm×奥行き×20cm))
2-2. バスルーム
バスルームはリビングルームと統一感のあるカラーで統一され、ガラスを多用したモダンかつスタイリッシュな空間に仕上がっています。
また、バスルームとリビングルームが完全に仕切られているため、他ホテルの”デラックスルーム”と比較して圧倒的に広く、開放感ある印象があります。
水栓やバスタブといった細部のインテリアも洗練されており、客室全体を通して、感性が刺激されるような空間であることを感じさせられます。
各種設備も充実しており、レインシャワー、ハンドシャワー共に調整幅も広く、不満なく扱うことができます。
陶器の様なマットな風合いのバスタブは、どこか神秘的な趣があり、バスタイムをさらに優雅なものにします。
また、ビューバスとなっているため、皇居の景色を楽しむことができますが、今回は角部屋に近いせいか、ガラス面積が小さいタイプの客室のようでした。
トイレはバスルーム入り口前に個室として独立式しています。最新の設備はもちろんのこと、やはり広々とした空間がなんといっても魅力的に感じられます。
2-3. アメニティ
バスアメニティは、ラグジュアリーパルファムで有名なフレデリック マルの「EAU DE MAGNOLIA(オード マグノリア)」。
香りは一見爽やかながらも、アンバー系の色気ある甘さに、ウッディ系やパチョリが加わり、どこかミステリアスな印象を持ちます。
その他ハミガキセット、シェービングセット、くし、マウスウォッシュ等、基本的なグッズは全て取り揃えてあり、ロゴが入れられた梱包も高級感があります。
2-4. 客室からの眺望
今回の客室からは皇居・武道館を一望できるだけでなく、正面には新宿のビル群、左手には東京タワーや赤坂・六本木付近の街並みを一望することができます。
夜景はもちろんですが、特におすすめなのは朝方の景色で、晴れた日であれば透き通った空に、東京の街並みと富士山を望むことができます。
3. フィットネスセンター
起床後や食事前のワークアウトでは、事前予約でフィットネスセンターを利用できます。フロントから向かう途中には様々な調度品が展示されており、まるで別世界かのような空間に引き込まれそうになります。
フィットネスセンターは広く、機材も”LIFE FITNESS”の最新のもの、なによりその眺望が魅力的です。目の前には客室から見える皇居の他、スカイツリーといったシティビューの眺めも楽しめます。
また、滞在者が多いにも関わらずジムの利用客はおらず、その景色を満喫することができました。
今回はフィットネスセンターのみの利用でしたが、他にもスパやプール施設を備えています。客室フロアから直通のエレベーターも出ているため、バスローブ姿で直接向かうことができる点は魅力的に感じます。
4. ランチ - ルームサービス
軽食利用として、ランチタイムではルームサービスを利用。
こちらのメニューは、リコッターチーズ、ほうれん草、セージクリームを用いた”アニョロッティ”というパスタ。
バゲットもついており、併せて白ワインもオーダーしましたが、どれも舌を唸らせるこだわりある内容で、”食”のレベルの高さも感じさる品々でした。
5. ディナー - PIGNETO
夕食は、フロント階の38階にある「PIGNETO(ピニェート)」で頂きました。
杢目の美しいテーブルやシンプルなインテリアでまとめられた店内は、ややカジュアルでありながらも、洗練された印象があります。
座席はゆったりとしたソファ席から、夜景を望むカウンター席など様々。シーンに合わせて柔軟に対応していただけそうです。
※テラス席は10月〜3月までクローズとなっていますが、オープン後にまた利用してみようと思います
今回はあさりの白ワイン蒸しとポルチーニ茸のリゾットを注文。あさりの白ワイン蒸しはしっかりとした味わいであさりの旨味とスープの塩味が体に染み渡ります。
初めにサーブされる大きなブレッドは弾力感があり、オリーブオイルにも白ワイン蒸しのスープにも相性抜群でした。
写真を撮り忘れてしまったのですが、リゾットも濃厚でこちらもしっかりとした味付けでした。
6. カクテルタイム - VIRTU
PIGNETOでのディナー後は、メインバー「VIRTÙ(ヴェルテュ)」にて、オリジナリティ溢れるカクテルを楽しみました。
メインレストラン「EST(エスト)」にもつながる、書庫を模したような細い通路を抜け、VIRTÙへ...
重い扉を開けた先には、洗練されたモダンインテリアと、夜のパリを思わせる大人な雰囲気が調和する、ハイクラスな空間が広がります。
エネルギッシュかつロマンティック、その独自性においては国内高級ホテルでトップクラスの印象があり、さすがフォーシーズンズといったところ。
店内にはバーカウンターやソファー席の他、プライベートルームも備えており、様々な利用シーンが期待できます。今回はスカイツリー方面の夜景が広がる窓側の座席でそのひとときを楽しみました。
また、今回は休日での利用でしたが、利用客は多くなく、そのゆったりとしたくつろぎの空間に満足度も高いカクテルタイムとなりました。(そういえば、シャングリラ等、比較的年齢層が若めの高級ホテルはバーの利用客が少ないイメージです...)
写真のカクテルは、ホテルのオリジナルマンハッタンとも言える、カクテル「宝」。国産のウィスキーを使用し、通常の素材にシャルトリューズ等を加えた、香り高くも優雅な一杯に仕上がっています。
メニューはいずれも”和”を意識させるような内容で、スピリッツやリキュールも日本製のものを使用しているとのこと。そういったこだわりが、独自の世界観を生み出しています。
他にも、いつも通りのマティーニもオーダーしましたが、シェイクの有無やジン/ウォッカの銘柄チョイス等、自分好みに調整・提案していただける点は非常に好印象で、バーとしてのサービスレベルも高い一面が伺えました。
7. ブレックファースト - ルームサービス
朝食は夕食同様「PIGNETO 」の利用を考えていましたが、店内が混雑していたため、レストラン正面のラウンジ「THE LOUGE」の座席に案内していただきました。
コンチネンタルブレックファスト、アメリカンブレックファスト、和食から選択出来ます。今回もアメリカンブラックファストを注文。
(和食メニューも魅力的で初めて真剣に悩んでしまいました...)
まずはベーカリーバスケットとオレンジジュースを頂きます。バターの香り豊かな、サクサクのクロワッサンを頂きながら寛ぐひとときは素晴らしい1日の始まりを予感させます。
ナイフを入れるとトローっと黄身が流れるほど柔らかなポーチドエッグに、鮮やかなオランデーソースがかかったエッグベネディクトは、見た目にも美しい一皿。付け合わせにはトマトやポテト、ソーセージが。ボリューミーで満足度の高い内容です。
4〜5人は悠に座ることのできる、ゆったりとしたソファ席に案内していただきました。
大きなガラス窓からは晴れ渡ったシティビューを一望でき、ホテルステイならではの贅沢な空間を楽しむことができました。
8. チェックアウト
朝食でのゆったりとしたひと時を終え、チェックアウトへ。
今回の滞在では、五感全てを刺激されたような、様々な発見や気付きを得られる貴重なものとなりました。感性が満たされるような、まさに”ラグジュアリーな体験”を提供する数少ないホテルのように感じます。
個人的なお気に入りとしてまた泊まりたい、そんな思いでこのホテルを後にしました。
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ラグジュアリーカードについては以下の記事で詳細を解説しています。当サイトからのご招待キャンペーンもありますので、クレカに迷われている方や、高級ホテル愛好家の皆様の参考になれば嬉しいです。
9. フォーシーズンズホテル 東京大手町の価格・プラン
結論としては、一休.comのタイムセールが最安かと思います。
今回利用した「デラックスルーム 皇居御苑ビュー」大人2名×1泊(朝食付)で、¥53,000程度(税サ込)となります。
参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。
10. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
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